#聴くとご利益があるような曲というものが一曲ぐらいはあると思う。別に霊感商法的な壺とか石とかみたいなものでは無く、すごい人たちがすごい演奏をしたありがたさの塊を聴くことによって、そのありがたさを帯びることができそうなそういう強い磁力を持っているような曲だ。
自分の場合はDCPRG×SIMI LABの「Microphon Tyson」だ。プロとプロが合わさって発生する、超越という意味でのラグジュアリー感。ビックバンドとラッパーが聖者となって行進する。もしかしたらここに加わることができるかもしれない。ということを思ってしまうのだ。このDCPRGというクルーも、自分はとても好きだ。曲を通して様々な場所で起こった様々な時代を再現し、ステージに召喚させる。そこから生じたカオスによって止まっていた日常が動き出して、時間が更新される。この時代に発生した、この秘技にいつも興奮する。
#好きなことを突き詰めるにはずっと動き続けなければならないが、そうすると今見ている現実はずっと変わり続けることになる。動きを止めない現実に直面した人格どうなるかというと、混乱し果ては狂うこととなる。何が現実で何が頭の中かわからなくなってしまう。統合失調状態とまではいかないが、自と他を区別できなくなり、暴走してしまっている人は大なり小なり見つけることができるだろう。ずっと動き続けてしまうと完全に狂ってしまう。狂ってしまった人は、狂った世界を自分の中にフィードバックループをしてしまい、結局、現実と関わることができなくなり、消滅してしまう。かっこいい生き方というのは「完全に狂っているけど、生活はそつ無くこなすことが出来る状態」なのだと。そのようなこなし方をバックアップ出来るのが、宗教であり神秘学であり魔術なのだろう。
#moe and ghosts×空間現代のリリースライブのチケットを取ってホクホクしています。