今日=psd仕事 ai自制作。写真を撮るなど

 

◯好きな曲でもどこか一つ欠けているところが在る。欠けているというかぼやけているところ。この曲、歌詞はいいけどリズムは普通。リズムはいいけど歌詞はわかんない。どこがのパートが輝いているゆえに、ぼやけているリズムや歌詞がある。そんなぼやけててるところが「あ、ぼやけてるな」と発見する時がある日いきなり訪れる。「自分、歌詞がハマってたからこの曲好きだったんだな」と。曲に対して幽体離脱をするような感じ。この瞬間に立ち合う条件は再生回数の多さではなく、例えばこの曲を他人に紹介する時に、または「あ、私もこの曲好きーここがいいよねー」みたいな会話の時に訪れる。どこが好きかとまとめる。曲の輪郭をトレースしてみる、そうするとこのぼやけを認識し、ハッと気づく。こんなぼやけが周りにもいくつもある。でも確かに存在するし、認識しないこのぼやけと関わって生きている。大抵の場合、このぼやけというのは愛おしく、楽しく、豊かだ。

 

◯ネクターがうまい。というかこの桃というモチーフ、缶のデザイン。味、弾力のある舌触りからなんだか官能的な趣を感じる。この隠喩。もはや味覚で感じるものではなく、隠喩を飲んでいる。わたしは行為を飲んでいるのだ。このような感覚を得た食べ物は他に、「ルマンド」と「ミルクレープ」がある。お分かりでしょうか。


◯会話をしていると、ところところ視点や意味が交差する時がある、この人はこんな感覚を持っているんだ。自分はその感覚に対してもっと深く(または浅い)ところに感覚を置いている。僕はこれについてこんな意味を解釈していたが、この人はそこからいうと斜め45度あたりの意味に居る。会話の内容の距離感だって、町レベルの話のこともあれば大陸レベルでの俯瞰で話をしていることもある。会話というものは、体の中では高いところにある口から発せられ、空気の振動が相手の耳まで飛んでいき、脳内でふわりとイメージへ変化していく。会話は性質的には空中を飛ぶような感覚で進んでいく。その時の重力の強さは関係性に由来する。初対面など、まだそれぞれを掴めていない関係性では、重力を振り切れず失速し、沈黙が訪れることになるが、関係性が密になると会話がスムーズに進み重力を振り切ることができる、初対面の沈黙は重力への敗北だが、長年連れ添った夫婦の沈黙は無重力下の滞空なんだろうなと思う。催眠術は、人為的に関係性を歪め、重力を消失させる。プロパガンダは、言葉にジェットエンジンを装備させ、着火させる。例えが少し飛びすぎた。私たちは自由に飛ぶことができる時代に生きている。

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